抱き合わせ、工事費無料は本当に安い?
よくあるオール電化の営業に、キャンペーン中で工事費を無料にしますよ、といった方法があります。事業として、工事費無料で施工できるわけがないので、基本的に製品価格が高く見積もられているだけという場合もあります。業者の比較をするときは個別の価格はもちろん、総額でも比較しましょう。
工事費無料のオール電化業者について
オール電化の工事はIHクッキングヒーター+エコキュートで標準工事と呼ばれる範囲であれば、15万円から20万円くらいかかります。(諸条件により異なります)
・IHクッキングヒーターの工事費と相場
・エコキュート・電気温水器の工事費と相場
こうした費用がかかる工事を無料にするのであれば、以下の三つのどちらかです。
- 利益度外視で受注している場合
- 工事を手抜きするつもりでいる場合
- 工事費分を製品価格(商品価格)に上乗せしている場合
一番目の利益度外視というのならいいのですが、そうじゃなく手抜き工事や商品価格に転嫁されている場合は意味無いですよね。。。
オール電化と工事の手抜きについて
オール電化工事の手抜きについては、どうしてもその業者さんが信用できるかどうかにかかってくるかと思います。このあたりについては「施工体制はしっかりしている?」を参考にしてください。
ちなみに、工事費無料の業者で工事を外注してますという場合は、話が矛盾していますよね。その代金は誰が負担するの?って話です。
オール電化製品の定価・標準価格と販売価格について
実際に工事費が無料という場合には圧倒的にこのケース(パターン)が多いです。
オール電化製品であるIHクッキングヒーターやエコキュート(電気温水器)などは定価(標準価格)が異様に高く表示されているケースが多いです。もちろん、メーカー価格なので販売店がその価格で売るのはなんら問題は無いのですが、実売価格は定価の6割程度の価格で販売されることが多いようです。
つまり、IH+エコキュートの合計の定価が90万円だとすると、実売価格は54万円。差額はなんと36万円です。工事費無料で売っていますが、商品代金は定価で販売なんてケースもよく見られます。
工事費が有料の業者と比較してもこの場合、36万円もの費用が追加でかかっている計算になります。
「必ず相見積をとろう」でも書いている通り、工事費無料だからといって即断するのではなく、価格をしっかり相見積もりしてもらって適正な価格であるのかどうかをチェックしましょう。
こうしたことを避けるために業者側が今日だけの特別キャンペーンなんです、という場合もありますがもしまだ相見積もりをしていないのであれば決断は避けましょう。